別の病気が起こる可能性がある真性包茎
見た目が悪く、コンプレックスになっている人も多い包茎は、男性にとって大きな悩みになることがある症状です。露出しているはずの亀頭を包皮がすっぽりと包んでおり、先端の部分まで河におおわれている状態を包茎と言います。
誰でも赤ちゃんの頃や幼児の頃には生理的に包茎となっていますが、陰茎が成長するにつれて包皮が下がっていき、第二次性徴が終わるころになると亀頭が露出しているのが一般的です。
日本人は仮性包茎や真性包茎が多く、悩んでいる人が多い症状です。包茎の中でも、皮の部分の先端の口が亀頭よりも小さくて、露出できない状態が真性包茎で、包皮の口の部分が大変狭くなっていると、排尿障害などの病気の原因となる場合があります。
尿を外側にうまく排出できない時には、陰茎や亀頭、包皮が炎症を起こすだけでなく、尿道や膀胱、腎臓の病気の原因になることもあり、実際にひどい炎症を起こしてしまう人は意外と多いようです。
衛生面での問題が病気の原因となる真性包茎
真性包茎は、亀頭を露出することができないため内側に当たる部分の衛生状態が悪くなってしまう傾向があります。亀頭と包皮の間に尿が入り込み、皮脂や古い角質、汗などと入り混じることで垢となり溜まっていきます。
包皮の内側は体温がこもるため、雑菌が大変繁殖しやすい状態です。蒸れやすく、乾きにくいことも雑菌が繁殖しやすくなる原因となります。放置してしまうと、亀頭や包皮、陰茎に炎症を起こして腫れあがってしまったり、場合によっては尿道や膀胱、腎臓にまで炎症が起き、激しい痛みや発熱などが起こります。
また白から黄色のぶつぶつが一列並んでできたり、炎症がひどくなって亀頭と包皮が癒着してしまう、垢が石灰化して結石ができる原因にもなります。真性包茎は衛生面での問題が引き金となって、他の病気を引き起こす可能性がある症状です。早めに専門医に相談して、包茎の度合いや治療法などを教えてもらい、必要な治療を開始することをおすすめします。
まとめ
心理的に悩んでしまうことが多い真性包茎ですが、衛生状態を保ちにくいことから他の病気の原因となってしまうことがあります。入浴などでは清潔を保つことができない真性包茎の場合には、早めに治療を行うことで、炎症を起こして腫れあがってしまったり、尿道炎や膀胱炎、腎臓障害などのリスク対策をすることができます。
炎症を起こして激しく痛んだり、ぶつぶつや結石ができたりしてから慌てて病院に行く人もいますが、真性包茎の治療が先になることもあるので、早めの受診がおすすめです。